コンタクトよくある質問Q&A
コンタクトレンズについて
どれだけの人がコンタクトレンズを使っていますか?
- 日本では、約1600万人がコンタクトレンズを使っているといわれています。
また、約6000~6500万人が眼鏡を使用しているとされています。(常用・老眼鏡) コンタクトレンズのメリット・デメリットは何ですか?
- メリットは、
- 目とともに動くため、プリズム作用・収差がない
- 他人に装用していることが気づかれない
- 度が強くても、眼鏡のように大きさが実物と違って見えることがない
- 乱視があっても、眼鏡より視力が出やすいことが多い(ハードコンタクトレンズ)
- 広い視野が確保できる(コンタクトレンズで約200度、眼鏡で約120度)
- 気温・湿度の変化にも影響を受けにくい
- ゴミが入ると通常以上に痛い
- 眼の調子が悪い時には装用できない
- 手入れがいる
- 長時間の使用ができない
- 定期検査が必要である
外出の際には、紛失やけがの可能性を考えて、眼鏡を携帯しておいた方が良いでしょう。
また、どうしても、コンタクトレンズに慣れることができない人もいます。 ソフトとハードコンタクトレンズとでは、どう違うのですか?
- ソフトコンタクトレンズは、
- 異物感が少なく、装用感が良い
- レンズに慣れやすい
- 激しい運動にも落ちにくい
- レンズの下にごみが入りにくい
- レンズの光学性が良い(強度乱視・円錐角膜・角膜不正乱視がある人でも視力が出やすい)
- 管理がしやすい
- 眼に問題が起こった時に自覚症状が出やすい
- レンズを左右間違ったときに発見しやすい
コンタクトレンズの取り扱いについて
コンタクトレンズは何年使えますか?
- ソフトレンズとハードレンズは材質が違うため、耐用年数にも違いがでてきますし、日ごろの取り扱いと手入れでずいぶんと個人差があります。
一般に高酸素透過性の目に負担の少ないレンズの方が、寿命が短い傾向があります。
近年はソフトレンズは使い捨てが主流となっており、1日使い捨て、1週間、2週間、1ヶ月、3ヶ月の使い捨てなど、いろいろなタイプのものが販売されています。 レンズはどんなときに紛失しやすいのですか?
- レンズ紛失原因の50%は洗浄中といわれています。
レンズを洗うときは、必ず「ザル」で受けるようにするか、排水口に蓋をして洗ってください。
また、ボール、洗面器に水か生理食塩水(0.85%の食塩水)を入れてその中で洗う方がよいでしょう。
コンタクトレンズの装着について
コンタクトレンズは1日何時間使用できますか?
- 装用時間には、ある程度個人差、その日の体調があり、またレンズの種類によっても装用可能な時間は異なります。
必要最低限の時間を守り、眼に負担をかけないように使用するのが望ましいです。 コンタクトレンズを入れると眼が痛くなるのはなぜですか?
- 使いはじめのころは、そのような症状がありますが、これは、コンタクトレンズが眼に慣れるまでの生理的な反応で、1~2週間ほどでほとんど消えてしまいます。
それ以降でコロコロとした異物感が消えない場合には、もう1度医師の診察を受けることをおすすめします。 外出中に眼が痛くなり、レンズケースを持っていない時、どうすればいいですか?
- 外出中に眼が痛くなった時には、清潔なところで、もう1度レンズをよく洗って入れなおしてください。
それでも痛いときにはレンズをはずし、医師の診察を受けてください。
ケースがなければ、ハードレンズのときは、やわらかいもの(ハンカチ、ティッシュ等)にくるんでつぶれないようにします。
ソフトレンズのときには、専用の保存液もしくは生理食塩水につけておくことが必要です。
水道水での保存は「カビ」や「細菌」などが繁殖しやすいので、やめてください。 コンタクトレンズはどんなときに使用してはいけないのですか?
- 以下のような症状があるときは、コンタクトレンズの使用を中断してください。
- 眼が充血したり、痛くなったとき
- 急性結膜炎や他の炎症性疾患のとき
- 角膜疾患のとき
- 涙液減少症(ドライアイ)をきたす疾患のとき
- 眼球運動や瞬目(まばたき)が困難な疾患のとき(重症筋無力症など)
コンタクトレンズの上から目薬をさしてもいいですか?
- 原則として、レンズの上から目薬をさすことはよくありません。
ソフトコンタクトレンズや酸素透過性レンズの場合、材質上、目薬がレンズにしみ込むためです。